さて、オリンピックも終盤を迎え、暑さも本番になってきました。
いかがお過ごしでおられますでしょうか?
依然として、コロナウイルスが猛威を振るっています。感染拡大が心配。本当にたいへんな世の中になってきました。
そんな中、いつの時代も情報収集に欠かせないのが、耳の機能であるでしょう。
お年を召しましたら、出来るだけ早いうちに、補聴器を買って、普段からきこえに不自由がないようにしておきましょう。
さて、今回は皆様からよくご質問いただく「聞こえるのに分からない」というAPDについてまとめてみようと思います。
Auditory Processing Disorderの頭文字をとってAPDです。
APDとは、正確な定義としては、聴覚情報を処理する中枢神経システムの問題で、音源定位、測性化、聴覚識別、聴覚パターンの認知、聴覚情報の時間的側面の解析、競合音下での聴知覚、歪み語音の聴取のうちいずれか、もしくは複数の機能に問題が生じた状態(ASHAのワーキンググループの報告:2005年)
一言でいうと「聞こえているのにわからない」という状態です。
下図をごらんください。(Oticon総合カタログP15から)
具体的な症状としては、聴覚情報障害「APDの理解と支援」より、
- ・聞き返しや聞き誤りが多い
- ・雑音など聴取環境が悪い状況下での聞き取りが難しい
- ・口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい
- ・早口や小さな声などは聞き取りにくい
- ・長い話になると注意して聞き続けるのが難しい
- ・視覚情報に比べて聴覚情報の聴取や理解が困難である
APDへの解決策
APDへの解決策として、補聴器の装用が有効になるようです。
特に、最新型のブレインピアリングテクノロジー搭載の補聴器が、言葉の聞き取りを補ってくれて、脳の理解をサポートしてくれます。
ぜひ、お店でお試しになってください。
コロナ禍で、ソーシャルディスタンスが縮められないときは、一時的にその補聴器の音量を上げ、耳を凝らして、がんばってみてください。
それでも聞こえない時は、補聴器周辺機器のワイヤレスマイクを使って、15~20m離れた音声を、直接補聴器に転送してくれるアイデアもおためしください。
最後になりますが、お互いに助け合いの気持ちが大切ですね。
周囲の人にも協力をあおぎ、正面から話してもらうとか、自分をテーブルの中心にすわらせてもらうとか、寛大な応援をお願いしてみてください。
それでは、よろしくお願いします。